事例:M&A①

概要

業種

調剤薬局

所在地

長崎県

従業員数

10名以下

年商

3億超

譲渡理由

後継者不在

社長の年齢

68歳

譲受側

業種

調剤薬局

所在地

全国

従業員数

5,000名以上

譲受理由

事業エリア拡大

譲渡スキーム

株式譲渡

期間

約3年

ご相談頂いた経緯

相談をいただいたのは成約から約3年前でした。

譲渡側のB先生には、薬剤師の子供さんがおり、同じ薬局で働いていました。

事業承継の話を切り出したところ、「薬剤師の仕事は続けたいが経営者にはなりたくない」とのお返事であったため、事業の譲渡を検討することになりました。

売上規模が大きいこともあり、大手仲介会社からM&A案内のDMやFAXが頻繁に届いていたとのことですが、ご縁を感じて頂き、ぜひ当社に相談に乗って欲しいとのお声を頂きました。

結果

相談をいただいてから1年間、創業者である薬剤師のB先生は、思い入れの強さから譲渡をなかなか決断できずにいらっしゃいました。

その間も時折、足を運び情報提供を行っていたところ、1年後、気持ちの整理がついたとのことで、県外で10店舗以上調剤薬局を経営しているお知り合いの先生に、当社を通じて打診することになりました。

前向きに検討していただいていましたが、遠方ということもあり、管理薬剤師の先生を確保できず断念。

なるべく地元の先生に譲り受けてもらいたいというB先生のご要望にお応えし、他にも数名の先生とマッチングを行いましたが、どの薬局も前向きであったものの、薬剤師に余裕がないということで断念されました。

ここでお相手を県内から探すことをあきらめ、以前より当社にご縁のあった全国規模の大手調剤薬局に打診することを決断されました。

初めての事ですし、お相手が大手ということでB先生も緊張しておられましたが、当社が仲介役という立場で入ったことにより、負担なく条件交渉、手続きを進めていくことができました。

スタッフへのディスクローズの際、ベテランの方が多かったこともあり、大変驚かれて涙を流す方もいらっしゃいましたが、私達と事前打ち合わせをしたとおりに、B先生がここに至るまでの経緯を一生懸命お話ししたことにより、理解していただくことができました。

環境が変わることに不安を感じられていましたが、その後も一人も退職することなく勤務されています。

お相手が大手であったことにより、心配していた薬剤師問題が解決したこと、交渉により金額面においても一番良い条件で譲り受けていただけたことで、B先生は安心して引退されました。

経営者としての最後の大仕事を無事終え、現在は、奥様と一緒に、のんびりと趣味を楽しみながら過ごしておられます。