事例:M&A②

概要

業種

建設業(土木工事)

所在地

長崎県

従業員数

10名以下

年商

1億円未満

譲渡理由

代表者の死亡

譲受側

業種

建設業(プラント工事)

所在地

長崎県

従業員数

30名以上

年商

10億円超

譲受理由

事業内容拡張

譲渡スキーム

株式譲渡

期間

3か月

ご相談頂いた経緯

社長が事故で亡くなられ、受注済の現場が終了次第廃業する予定という状況で、社長の奥様と面談。

結果

会社の指揮をとっていた社長が突然亡くなり、他に代わりをできる方もいないということで、奥様は廃業するしかないと考えていらっしゃいました。

廃業すると従業員さんはまた新たに就職先を探さねばならず、お客様にも取引先にも迷惑をかけることになってしまうなどデメリットが大きいことをご説明し、当社より、M&Aという選択肢をご提案。

ここまでに決まらなかったら廃業するという期日を決め、探すだけ探してみてはどうかとお話したところ、ご依頼をいただいたため、提案資料作成と同時にお相手探しに取り掛かりました。

最初はなかなか良いお相手が見つからず、奥様の気持ちが折れかけることもありましたが、根気よくご支援を続けたところ、当社のネットワークにより、事業の拡張を検討していた会社が見つかりました。

その社長は、先代社長が作った経営理念に共感し、こんなに歴史のある良い会社が廃業してしまうのはもったいない!と迅速に決断していただきました。

基本合意契約を締結後、デューデリを実施した結果、過去の労務関係手続きで、今後問題になる恐れのある事項が見つかりましたが、交渉により譲渡額に反映させることで双方納得し、最終契約へと進みました。

税理士法人アップパートナーズとも連携し、承継時に課される税金も極力少なくなるようスキームを検討し、なんとか期日前に最終契約まで完了することができました。

譲渡側は多くの対価は望まず、社長が創業した会社を残して従業員の雇用を守ることを最優先に考えたこと、譲受側は事情を理解し先代社長・奥様の気持ちを汲んだ対応をしたこと、双方が当社を信頼して仲介を任せてくださったことが今回のポイントだったように思います。

結果、奥様は半年程度引継を行ったあと、従業員や取引先に感謝されながら、安心して引退していかれました。

譲受側は、幅広く仕事を受注できるようになったことにより、現在も着実に業績を上げ、まだまだ事業拡大を目指していらっしゃいます。